読書力(斉藤孝 著)読書メモ

公開日: : 最終更新日:2014/02/05 Book

こんにちは、しょーじです。
今日は斎藤孝さんの「読書力 (岩波新書) 」の読書メモをお送りします。

本書をザックリ平易に要約すると、
「なんで本を読まなきゃいけないのか。どうやって読んだらいいのか。」
をしつこいくらいに回答している本です。
では、いきましょう。

はじめに

著者は「声に出して読みたい日本語」(2001)で有名な斎藤孝先生。それ以外の著書は多すぎて挙げきれません(wikiによると100冊以上みたい;)
ワイドショーとかにも出演されているイメージがありますが、本業は教育学者/作家、明大文学部の教授として勤められているそうです。

本書は構成は以下のようになっています。

  • 序 読書力とは何か
  • I  自分をつくる――自己形成としての読書
  • II  自分を鍛える――読書はスポーツだ
  • III 自分を広げる――読書はコミュニケーション力の基礎だ

前半部分は読書の意義や面白さを様々な視点から力説し、後半部分ではどうやって読んでいくかのテクニック論やトレーニング論が展開されています。
個人的には前半部分がオススメです。四方八方から読まなきゃいけない理由を説明し、飽きるくらいに読者を読書の世界へと、いざないます。

読書はしなければならない。

本を読むことにについて、筆者はこう断言します。

本は読んでも読まなくてもいいというものではない。読まなければいけないものだ。こう断言したい。

なかなか強い表現ですね、筆者の意気込みが伝わってくる冒頭の文章です。
多くのビジネス書や自己啓発本にも、「本を読め!!」のくだりは大抵ありますが、ここまで断言しているのは珍しく、痺れます。

なぜ読書をしなけれないけないのか

読書をしなければいけない理由について、筆者は大きく2点を指摘しています。

  1. 自分自身の自己形成、自分をつくるため
  2. コミュニケーション力向上のため

1.自分自身の自己形成、自分をつくるため

まず一つ目の理由ですが、自分をつくるために読書が必要と述べています。
この点に関しては多数の観点から、なぜ読書が自己形成につながるのかが述べられており、
流石にすべては紹介しきれないので、引用しながらその中の一部だけをご紹介します。

読書の幅が狭いと、一つのものを絶対視するようになる。教養があるということは、幅広い読書をし、総合的な判断を下すことができるということだ。

読書をすることで、様々な主張や考えに触れ考えることで、自分の考えが相対化されていく。
「あぁこんな考え方もあるんだぁ」ってやつですね。

一人の静かな時間は、人を育てる。

ぼくが一番共感した箇所です。もちろん読書会などはありますが、大抵読書は一人で行い、一人で考えを膨らませるものだと思います。
一人きりになって静かに自分に向き合うことで、自分が作られていく。そんな感じ。
ただ一人で読んでいるけど、筆者は読者に語りかけてくる。音楽を聴くのとはまた違う、適度の緊張感がそこにはある、と筆者も言います。
一人ではあるが、読書を通じることで、適度の緊張感をもった「対話」を行うことができるのだと思います。伝わるかな、この感じ。

対してテレビは一方的に考えを押し付けられることが多い、と僕は思います。
「そうですよね、皆さん!」と言わんばかりに、世論の考えをまくし立て、押し付けられる。
読者では、ゆっくりと筆者が語りかけるゆえ、自分の考えを作っていく余裕もあるのだと思うのです。

2.コミュニケーション力向上のため

こちらの記載は後半部分。

会話は、自分の話したことがきちんと受け止められると思うことによって、お互いに盛り上がる。きちんと受け止められたかどうかを示すのが、相手の言っていることを自分の言葉で言い換えるというレスポンス(応答)だ。

読書をしている人のコミュニケーションの仕方は、脈略のある話し方である、と言う。

脈略のある話し方とは、相手の話の要点を掴み、それを引き受け、時には言い換えるなどして、自分の角度で折り返すことができるか。そう筆者は説きます。もちろん語彙力の問題もありますが、相手のことば掴み、ただ同調するだけではなく、自分のことばで話せることが重要だと思います。

本は高いか

これも激しく共感した部分。よく「本は高いから買わない」「買わずに借りる」という話を耳にする。
これに対しても、筆者は言及しています。

私は本を読むときに、その筆者が自分ひとりに向かって直接語りかけてくれているように感じながら読むことにしている。高い才能を持った人間が、大変な努力をして勉強をし、ようやく到達した認識を、二人きりで自分に丁寧に話してくれているのだ。いくら高くても高すぎるということはない。現実にはそれが数百円なのだから、話を聴かない手はない。

そのとおりだと思う。ブログを書いていると思うけど、本一冊書くためには、相当な労力と経験、知識が必要だなぁと思う。そうして積み上げた結晶が、大抵2000円以下、Amazonの中古であれば数百円で手に入ることが多い。

いつかぼくの読書習慣についても、記事を書こうと思うけど、ぼくは「悩んだら買う」を基本スタンスにしてる。むかし勝間和代さんも言ってたけど、「買わない本は読まない」のだ。今月は絶対本にXXX円使う、っていうルールもいいかもしれない。本を読めないってひとは、とりあえず本を買いなさいって、思います。

読書はスポーツだ!

これは面白い主張でした。読書はスポーツであり、訓練するべきものなのだそうです。
実際斉藤先生は大学のゼミで、読書力を鍛える指導をしているらしい。
本書で紹介されている読書力を鍛えるステップ論は割愛しますが、読書力はバスケットボール部や吹奏楽部のように、反復練習によって身につくという。

また筆者が設定する「読書力がある」の定義は、「文庫100冊、新書50冊を読んだこと」だと言う。さらに「本を読んだ」というのは、「要約が言える」ことだという。この定義に沿うと、ぼくもまだまだ読書力はないようです(汗)

読書の歯や顎は、鍛えられるべき成長期に鍛えられておくことで、一生の宝になる。

ぼく自身、高校生くらいまでに、ヘルマン・ヘッセとか、ドストエフスキー、マックス・ウェーバーとか、「歯ごたえ」のある本に挑戦しておけば良かったなぁと、ちょっと後悔しています。まぁ人生遅すぎることはない。ってことで、時間見つけて挑戦してみるかな。

3色ボールペン読書術

本を読み進める上でためになるテクニック。これは本当にオススメです。

私は自分が先を引くときには、三色ボールペンで色分けして引いている。青と赤が客観的な要約で、緑が主観的に「おもしろい」と思ったところだ。青は、「まぁ大事」という程度のところに引き、赤は本の趣旨からして「すごく大事」だと考えるところに引く。

ぼくは大学時代からこの読み方を、ドッグイヤー(注:本のページを折ること)と平行して実践している。
読み返すときや、今回のような読書メモも書くときに重宝している。

特に数年経って読み返した時に、昔と違う箇所に線を引く自分に出会うと、ちょっと変化した自分に出会ったようで嬉しい気持ちになります。
さきほども書きましたが、ボールペンで線を引いたり、ドッグイヤーしたりすることもあるので、「本は買うもの」なのだと思っているのです。

最大のパラドックス

ここまで書いてきましたが、本当に本書はオススメです!!絶対読むべき本の一つだと思う。
ちょっとでも共感したなら、Amazonとかで即注文してみてください(たぶん中古なら100円しないから!)


最後になりますが、僕は本書に関して、最大なパラドックスがあると思っています。

それは、本当に本書を読むべき、読書習慣のない人は、そもそも本書を読まないこと。
残念でならない。学校の必須図書とかにしたほうがいいんじゃないか、とさえ思う。
多くの人の手に渡ることを祈ってます。

関連図書は、斉藤先生の著書と、本の紹介本を挙げておきます。
特にホリエモンのやつはオススメ!いま読んでますが面白い!ではでは!

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