ソーシャルスタートアップのためのプログラム ”SUSANOO(スサノヲ)” キックオフイベントに行ってきた!!

公開日: : Event, NPO

Social Startup Accelerator Program ”SUSANOO(スサノヲ)”

こんにちは、しょーじです。タイトルのように、NPO法人ETIC主催の、Social Startup Accelerator Program ”SUSANOO(スサノヲ)のキックオフイベントに行ってきましたので内容共有しますヽ(´ー`)ノ

会場にはモビーダジャパンの孫泰蔵さん始めとして、第一線で活躍する方が登壇され、半屋外で極寒の代々木能舞台にも関わらず、100人以上が詰め替える熱いイベントでした。

<登壇者>

  • 孫 泰蔵 氏/モビーダジャパン株式会社 代表取締役CEO
  • 松田 悠介 氏/NPO法人Teach For Japan CEO
  • 宇井 吉美 氏/株式会社aba 代表取締役社長
  • 宮城 治男 氏/NPO法人ETIC. 代表理事

Social Startup Accelerator Program ”SUSANOO(スサノヲ)” とは?

まず今回のイベントの概要についてですが、こちらの記事でも紹介した、NPO法人ETIC.さんが新たに主催する、Social Startup Accelerator Programのキックオフです!(横文字多いですね笑)

Social Startup Accelerator Programとは

じゃあSocial Startup Accelerator Programとは、何なのか。それは「世の中に新しい社会課題解決策を生み出す事業のソーシャルスタートアップをサポートするプログラム」だそうです。イメージ的にはモビーダの社会起業版といえば分かりやすいでしょうか。詳細は後述しますが、メンターを付けてアドバイスするなど、一人では難しい社会起業をみんなでサポートしていくプログラムですね。

Susanoo kickoff2
以下、イベントの流れに沿って紹介します。

オープニングセッション(孫さん/宮城さん)

オープニングセッションでは、主に孫さんが今回の「SUSANOO(スサノヲ)」に込めた思いを語りました。

多くの起業が失敗する理由

モビーダジャパンで多くの起業家を見てきた、孫泰蔵さん。孫さんが言うには、多くの起業が失敗する理由の根本は、お金や人材ではないと言います。

孫さん「起業は最初はほとんどうまくいかない。だいたい挫折してやめていく。その理由は、お金が続かない、人が集まらない、ということではない。心が折れる、ということなんです。僕自身も起業や投資をしてきたが、一つだけ前提条件がある。それは、一人で来ないで、ということ。」

悩んだり、壁にぶち当たった時に、一人だと相談する相手がいなく、挫折し心が折れる。だから必ず2人以上の仲間で、共同創業し、喜びも悲しみも分かち合える仲間がいることが大事。なるほど。

プログラム名:SUSANOO(スサノヲ)の由来

スサノヲノミコトとは、ご存知のように日本神話に登場する神です。詳しくはWikipedia等を参照していただければと思いますが、最初は色々なことをやらかしてしまう荒ぶれ者だったが、最終的には英雄にはなった神(だそうです)。そんな存在と、今回のプログラムで生み出したい起業家像が重なったとのこと。

孫さん「まさにスサノオノミコトのように!荒ぶる魂がなければ、新しいものをクリエイトしていくことはできない。想いが強いだけでなく、戦略的に人を巻き込んでワーッと進めるように、人を巻き込んで欲しい。それで、SUSANOOという名前にした。」

Susanoo

ソーシャルスタートアップとは何か

今回のプログラムを発表するにあたり、「ソーシャルスタートアップ」という言葉を意識的に使っているらしいです。そもそもスタートアップには、イノベーションが生まれるものではないといけない。

孫さん「ソーシャルスタートアップとは、いままでにないイノベーションを通じて人々の生活と世の中を変える取り組みや組織。特に「市場の失敗」分野に果敢に取り組み人々。」

スタートアップという言葉には、短期間での急成長、明らかに今までにないイノベーション、世の中の在り方を変えるもの、という意味が含まれているとのこと。このことを、宿泊サービスAirbnb、ヒッチハイクサービスUber、自動運転のGoogle carを例に出して説明されてました。

これに関しては、こちらの東洋経済の記事に上手くまとまっているようです。
[東洋経済]Airbnb、Uber、Google carの共通点は?

余談ですが、本日Uberが正式に日本上陸を発表しましたね!楽しみ!
「プレミアムな乗車体験を」、ハイヤー手配のUberが正式サービス

3つの分野のソーシャルスタートアップにフォーカス

今回のプログラムでは以下の3つの分野に取り組む人を応援したいとのこと。

  • Re:ducation 家族、地域、社会が共に担う教育の新たなスタイルを想像する
  • Dual Life:田舎・都会、生産・消費、上司・部下、2つの生き方、2つの場所の融合で未来を開く
  • Re:Public:公共サービスをリデザインし、快適で無駄のない社会を構築する。

このキーワード策定にはとても悩んだらしく、あえて広く捉えられるワードにしたとのこと。

宮城さん「先ほどの3つの領域を見て、当てはまらないと思った人は、間違い。あれはかなり広い考え方。そういう枠を取っ払って、もう一度自分が掲げたテーマを見なおしてほしいという想いも込めて、設計した。」

ソーシャルスタートアップトークセッション

ここでは、松田さん、宇井さんを加えて、お二人のプレゼンとそれに付随するディスカッションがなされました。

株式会社aba 宇井さん

「予測の介護」をデザインする排泄検知シートを作っている会社を経営されている、宇井さん。うつ病になった祖母の介護をキッカケに、介護はとても人のリソースだけではできないと思い、そこからロボット技術と出会い、起業の原点となっているといいます。

Aba

現在は「おむつを開けずに要介護者の排泄状況を知りたい」というニーズを解決するため、排泄物の匂いによる検知や、データ解析により、いつ排泄するかを予測することで、”予測の介護”を実現しようとされています。

この点について孫さんが深い解説をされていました。

孫さん「宇井さんの面白いところは、本質的な問題がどこにあるのかに着目したこと。ビジネスコンテストで出会った時、既に労働集約的な人の頑張りだけじゃ到底無理と気付き、ロボット技術などを駆使し、プロトタイプ作りまで辿り着いていたのがすごい。まさにスタートアップの起業家。」

単なる検知装置はこれまでもあったらしいですが、検知しただけでは結局対応が後手になり、介護の手間を増やすだけだったとのこと。そうではなく、検知しデータ分析まですることで、介護を予測できる。それによってトイレで排泄することができ、そのことが精神的な自立に繋がるとのこと。

これこそ本質的な問題解決だなぁと納得しました。宇井さんは1988年生まれと私と1歳差。同年代が社会を変えつつあると思うと、私も動き出さなきゃと思わされます。

NPO法人Teach For Japan 松田さん

松田さんは、Tach For Americaのモデルを日本で広め、「厳しい状態にいる子どもたちにこそ、最高の教育を提供したい」と、日本の教育に大きな変革をもたらそうと活動されています。Teach For Americaは、優秀な大学生が困難校で先生として2年間教えるモデルで、その間に課題を解決していく仕組みです。

Teach For Japan

自分自身がいじめられていた時、一人の教員との出会いで人生が変わった。そのことを原体験に持ち、教員となった松田さんだったが、必ずしも全ての教員が子どもと真摯に向き合うわけではないことに気づいたという。一教員としての限界も感じたため、アメリカに留学、そこでTeach For Americaに出会ったといいます。

Teach For AmericaはGoogleやアップルなどを抑えて、アメリカの就職ランキング1位。日本とは大違いですね。

松田さん「2年間のTeach For Americaのプログラム卒業生は、どんな企業からも必要とされる人材になる。どんな企業の研修より過酷な2年間。目の前の30~40人の生徒の人生に責任を持つ。20代前半でかけがえのない経験を得られる。」

「〜家に生まれるといった運で、子どもたちの運命が決まる社会であってはならない。」という言葉が、とても印象的でした。

”SUSANOO(スサノヲ)”プログラムの紹介

ここでETICの渡邊さんから、本プログラムの紹介。第1期(1st Batch)は4月下旬から開始、期間は約6ヶ月間とのこと。募集は3月中旬〜4月上旬だそうです。1期は5チーム程度を募集予定。(詳細は公式HPを参照下さい。)

本プログラムの特徴

  1. スクーリング、メンタリング
    孫さんを始めとして、第一線で活躍する起業家の皆様によりノウハウの共有などを行います。
  2. ネットワーキング
    第一線で活躍し自らも社会変革に取り組む先輩起業家とのネットワークを提供する。
    これは長年支援をされてるETICさんの強みですかね。
  3. コワーキング・スペース
    代々木公園の近く、NHKの目の前のとても立地の良いETIC.の5階に、コワーキングスペースを準備予定です。すごいオシャレらしいです。行ってみたい笑
  4. ファンディング
    参加チームから選別し、ビジネスモデルをブラッシュアップの後、資金援助があるかも。

この記事を書く意味

今回私がこの記事を書く意味も、多くの方にこのプログラムを知っていただきたいからです。私も「NPO✕しごとフォーラム」で渡邊さんに出会い、プログラムのことを知ったので、多くの意欲のあるかたに本プログラムの情報が届けば幸いです。

オープンディスカッション(質疑応答)

質疑応答で気になった質問回答をピックアップします。

事業が収益化するまでは、どうやって資金面を工面した??

宇井さん「ソーシャルビジネスだと、助成金が取りやすい面も多い。そういうのをうまく活用して、最初の2~3年を食いつなぎ、その間に事業化を進めると良いと思います。」

孫さん「仲間がすごい大事。まずはそれを見つける。あとはやるしかない!迷っていたらいつまで経っても始まらない!やろう、というのが大事!不安とか言ってもしょうがないので、やるしかない。溺れるのが怖くて泳げない人を、後ろから蹴ってプールに落としちゃう。そういうもん!」

宮城さん「いきなり会社を投げ打ってでなく、とにかく小さく始めてみるといいと思います。楽しくやれる方法を、いろんな人と考えてやるとよいと思います。」
孫さん「そう、まずはアイデアを色んな人と考えたらいいよ」

やはり宮城さんが仰る通り、リーンスタートアップが基本になるんでしょうね。その上で、宇井さんが仰るように、助成金を上手く使っていくのがポイントな気がします。

仲間集めについて

松田さん「仲間集めについては、私がやったのは、立ち上げ準備会でずっと発信はやってきた。共感した人がどんどん人を連れてくれた。共感してくれる人、自分と同じような考えを持っている人は必ずいる。でもそういう出会いは、発信することでしか絶対に出会えない。」

宇井さん「仲間集めについては、大学院の仲間を”就活辞めてうち来いよ~”と誘った(笑)でも私、リクルートが仕事で一番苦手。でも社長はそれじゃだめ。プロポーズする勢いで説得しにいかないと。そういう勢いでメンバー集めすると良いと思う。」

プロポーズの勢いっというのは、分かりやすかったですね。人生を共にする覚悟でアプローチしなきゃいけないということですね。個人的には、松田さんの「発信し続けなければ、絶対に出会えない」というのも、心に響きました。ブログやってる理由の一つでもあるんですけどね。再認識しました。続けていきます!!

結びに

孫さん「SUSANOOはひとつの手段であって、社会のために皆さんと一緒に作り上げてきたい。是非皆さん、これからもよろしくお願いします!」

SUSANOOは、これから盛り上がっていくプログラムだと思います。孫さんが仰ったように、参加者だけでなく、みんなで盛り上がっていけたらいいですね。一つのムーブメントや、社会起業家を輩出し続けるプラットフォームとして。

なお”SUSANOO” では、共に創っていくメンバーを募集しているそうで、気になる方はぜひコンタクトしてみてください!私もプロボノがちょっと気になってます。どんな仕事があるのかな。

総じて、今後の展望を期待させる、とても熱いイベントでした!ではでは!

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