家入一真 ✕ ビッグイシュー日本代表・佐野章二「ゲリラ的に社会を変える方法」

公開日: : Event

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「ビッグイシュー日本」代表・佐野章二(73歳) × 家入一真(35歳)のトークイベントに行ってきた!

ちょっと前の話になりますが、掲題のように家入一真さんと、ビッグイシューの代表佐野章二さんの対談(ファシリテーターはイケダハヤトさん)に行ってきました!

イベントの概要

イベントページは以下からどうぞ。

BIO CROSS TALK vol.1 : 「ビッグイシュー日本」代表・佐野章二(73歳) × 家入一真(35歳)が語る「ゲリラ的に社会を変える方法」(5/9 19:00〜@渋谷) | PeatixBIO CROSS TALK vol.1 : 「ビッグイシュー日本」代表・佐野章二(73歳) × 家入一真(35歳)が語る「ゲリラ的に社会を変える方法」(5/9 19:00〜@渋谷) | Peatix

「ビッグイシュー日本版」創設者・佐野章二氏と、連続起業家の家入一真氏のクロストークを予定しています。年の差は38歳。社会変革に取り組む二人に、イケダハヤトがモデレーターとして色々と突っ込んだ質問をさせていただきます。

なぜこんなイベントに?

ぼくがこのイベントに興味をもった理由としては、単純に家入さんに会ってみたいというのが半分、ホームレス問題を始めとして若者の雇用問題/ブラック企業問題など、「働く」にまつわる社会問題に興味があるというのが半分といったところでしょうか。

会場はこんな感じ

vineで撮影した会場はこんな感じ。右からイケダハヤトさん、家入さん、佐野さんです。ちなみに家入さんがパラパラみてるのは、もちろんビッグイシューです( ´∀`)

書き起こしは任せます

一緒に同席した渕上さんによって、素晴らしい書き起こし記事が上がっているので、ぼくはピンポイントでイベントの内容を紹介しながら、考えたことを書くこととします。

「ビッグイシュー日本版」代表・佐野章二 × 家入一真が語る「ゲリラ的に社会を変える方法」参加レポート - ヘンテナブログ「ビッグイシュー日本版」代表・佐野章二 × 家入一真が語る「ゲリラ的に社会を変える方法」参加レポート – ヘンテナブログ

ホームレス問題ってそもそも何?

なんで人はホームレスになるのか

佐野さん)失業ですね。仕事を無くすと収入がなくなる。収入がなくなると、家賃が払えなくなる。ただ職を失い、収入を失うだけではホームレスにならない。頼る人がおらず、身近な絆を失うとホームレスになってしまう。つまり、ホームレスはひとりぼっちの人が多い。

これが一番心に残った話でした。ぼくらはやはり一人で居るのが一番つらい。家族や友人、だれかと繋がっていれば、ホームレスに陥るリスクは大幅に減らすことができそうです。家入さんが提唱する「居場所を増やす」にとても通ずるものを感じますね。

孤立と孤独は違う

ただ「孤立」と「孤独」は違うと佐野さんは言います。

佐野さん)「孤立」と「孤独」は違うと思っているんです。1人でいる時間というのも、すごく大事ですよ。何かを考える時間は1人で考えるでしょ。でも「孤立」は「孤独」でいることを奪われる状態、これが孤立じゃないのかと思います。「孤立」はモノを考えたりするどころではない。

なるほど。

若いホームレスが増えている

最近若いホームレスが増えてきていると、佐野さんは言います。

佐野さん)2003年では50歳前後のホームレスが多かったが、2007年には20代30代が増えてきた。60歳に近ければ年金、生活保護などを受けやすいが、20代だと長期で保護を受け続ける生活になってしまう。若者をホームレスにしないことが大事。

なぜ若いホームレスの方が深刻なのか

佐野さん)若い人はどうしても仕事のキャリアが少ない。対して、50歳の方が経験があり、「これまでやってきた」という誇りがあるため、その勢いで「ビッグイシューを売ってやろう」という気概がある。若い人はその気概がないことが多いので、結局病んでしまう。抑うつ状態になることも多い。それらの問題は個別に対応するしかなく、これまでオジサンに対策してきたことが、若者に通用しないことも多い。

確かにこれまでやってきたという成功体験がなければ、先の見えないホームレス生活に絶望し、暗い気持ちになってしまうのも分かる気がします。

上記に掲載した渕上さんのブログのコメントに、なるほど!と思いました。

昔の栄華を誇れる人(上記でいう「東京タワーは俺がつくった!」みたいな)はまだそれに頼ることができる。それがいいことかどうかは分かりませんが、それで頑張れるのなら越したことはないでしょう。しかし若者ホームレスは縋りつく栄華など持っていない。頼るものもないし、そもそも働きたくないと思っていたりするわけですから。

僕らは何のために働くのか

家入さんのリバ邸とは

リバ邸とは、家入さんがプロデュースしたシェアハウスですね。”現代の駆け込み寺” というキャッチフレーズのもと、”誰でも自由に来ていい” をコンセプトとした、広く開放された場所らしいです。(ぼくも行ったことないのですが。)六本木に第一号ができて以後、同様のシェアハウスが全国に作られてるみたいです。

問題が見えづらくなっている

「居場所づくり」をテーマに掲げている家入さんはこう語ります。

家入さん)パッと見、ふつーの子だけど、実際話見てると、心に闇を抱えていることが多い。あからさまにホームレスであれば対応のしようもありますが、見た目で分からなければ対応が取りづらい。

日本のうつ病患者数は、320万人とも言われます。もはやうつ病は珍しい病気ではなく、もはや国民病になりつつある。「甘えだ!ゆとりだ!」と断罪することは、間違いなく時代錯誤だと言えるでしょう。隠れた闇を抱えた若者を如何に救うかが、これからの課題になっていくのでしょう。

承認されるために働く若者たち

承認されない仕事だったら働かないくていいやと思って、衰弱する人も出てきているそうです。

家入さん)(若者たちは)往々にして仕事にあんまり生活を求めていないんです。日本が安全で物質的に豊かになりすぎたのが理由なんですかね。

マズローの欲求の話で言うと、生理的欲求や安全の欲求を下から叶えていって、働くことも承認されるために働きたいという風になってきているんじゃないですかね。親はまだ元気だし、吉野家で安く美味しい飯食えるし、生きるために働くのではなくて承認されるために働く人が増えてきていて、そういう人たちにとっては仕事は生活ではなく認められるためのもの。NPOや社会起業が流行るのも、そういう理由だと思いますね。

非常に共感します。ぼくも生きるためやご飯を食べるために働いている感覚は薄いです。仕事なんていくらでもあるから、それだったら社会のためになる仕事をしたい、というのが僕の感覚です。

家族の定義なんてない

家入さんの始めたリバ邸は、シェアハウスのカタチを取りながら、若者がやりたい場所を探す「居場所」なっています。

家入さん)リバ邸は馴染む人にとっては家族みたいになっていくんです。僕はこれを「擬似家族」と呼んでいるんですね。ある方に、家族の定義って本当はないと教えてもらいました。血のつながった存在かどうかは関係がなくて、自分が家族だと思えば家族。

親との関係性に苦しめられている子もたくさんいるし、地方だとそういうこともあると思いますが、閉鎖的で排他的な環境に苦しめられることもありますよね。そういう場所は、さっさと飛び出して新しい「家族」を作ればいいんですよね。極論、血の繋がったひとも「他人」なんですから。

むかし母親と大喧嘩した時に、「母親だろうが他人なんだから!!」って言って、母親を悲しませたことを思い出しました。もう何年も前の話ですが、いまでもあの発言は間違ってなかったと思っています(言い方は問題あったかも知れませんが。)

「血の繋がった家族だから」という理由で同じ意見や価値観を押し付けられるより、あえて他人だと思うことで、「違い」を受容し、話合うことができると思うのです。この話は以前、以下の記事に書きましたね。

相手と分かり合うには、自分以外は全員「他人」だと理解することから始めよ。 | ぼくなに日記 @bokunani_com相手と分かり合うには、自分以外は全員「他人」だと理解することから始めよ。 | ぼくなに日記 @bokunani_com

ホームレス問題は身近な問題だと理解せよ

イベントはこれ以後も続きましたが、長くなるのでここらへんで。最後にイベントを通じて感じたことを。

ホームレス問題は他人の話じゃない

生活保護などはあるものの、それら公共の支援を使おうにも、存在すら知らなければ使えないもの。いざ失業し、頼る人がいなければ、誰もがホームレスになり得る現状だなぁと感じました。特に佐野さんが仰っていた、若者のホームレスが増えているということを考えると、もはや他人事ではないと思います。

路上脱出ガイド

「ホームレス、路上脱出ガイド」プロジェクトは、路上生活する人が生きのびて自立への道を歩めるようになるために必要な情報を一冊の冊子にまとめ、ホームレスの人たち全員に配布しようとするものです。

イベントで佐野さんが紹介されていた、路上脱出ガイド。ホームレス支援をしているNPOや公的補助など、様々な有益な情報がまとまっている冊子を作成されているようです。web上でPDF版が無料ダウンロードできるようなので、みなさま万一に備えて、一読しておいた方がよいかもしれません。必読ですよ、これは。

路上脱出ガイド|ビッグイシュー基金路上脱出ガイド|ビッグイシュー基金

僕らになにができるか

自分自身がホームレスになり得ること、また知人がホームレスになり得ることを、現実問題として想像すべきだと感じました。知人がそのような状態に陥ったとき、友人として何ができるか。金銭的な支援はできなくても、家に泊めてあげる、さらに言えば声を掛けてあげるだけでも、大きな救いになるでしょうね。

そういった意味でリバ邸のような、「居場所」がどんどん増えていくことを願っています。ではでは。

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