昔から通っている美容室のスタイリストさんに、色々教えてもらった話が面白かったので、忘れないうちに。
全然知らなかった理美容業界
市場は縮小
最近理美容業界は大変だ!的なニュースを頻繁に目にする気がします。ヤフーニュースによると、前年比99%と徐々に市場が縮小しているようです。
ヘアサロンや理容室などの「理美容業界」が苦戦を強いられている。矢野経済研究所によると、13年度の市場規模は前年度比99.2%の2兆2087億円(事業者売上高ベース)にとどまった。
このニュースを受けて、著述家の北条かやさんもこんなことを仰っています。
理髪店だけじゃなくて、美容院も厳しい。全国にコンビニの4倍以上(23万)もの美容室があって過当競争だし…お客さんの来店サイクルも伸びてて大変そうだ。以前、割とおしゃれな「格安ヘアサロン」に行ったら、若い店長が切り盛りしてて「休みは月1っすね」とか言ってたな。
— 北条かや (@kaya8823) 2014, 5月 24
人口減少で切る頭も減ってるのに、単価も下がってるなど、踏んだり蹴ったりですね笑
でも美容院/美容師数は増加
厚生労働省の発表によると、美容院/美容師数は増加しているようです。素人考えですが、パイは小さくなっているのに、それを奪い合う人が増えているのだから、大変な業界だなぁという感じがします。
平成25年3月末現在の従業美容師数は、47万9,509人で前年より8,348人増加している。また、平成24年度中に新たに美容師免許を取得した者は17,623人であり、前年度より減少している。(衛生行政報告例より)
別に理美容業界の行く先を論じるつもりは全くありません。前置きはこれくらいにして、その美容師さんから聞いた、ちょっと知らなかったことをご紹介します。
美容師の派遣業があるらしい
ぼくは知らなかったのですが、美容師専門の派遣業があるらしいです。
美容院で急な欠員が出た場合など、派遣業から美容師が派遣され一日働くということがあるそうで、それをキッカケにその美容院の店長に腕を認められ、採用に繋がることもあるとか。
派遣の流れ
当たり前かもしれませんが、派遣登録する際にスキルチェックもあるようです。そのスキルチェックに合格し、派遣登録した人に、派遣コーディネータなる方から仕事が斡旋されるよう。
勤務当日
勤務当日は直接一人で派遣先の美容室に行き、自己紹介をした後、いきなりカットなどを担当するそうです。また話を聞いた美容師さんによると、派遣美容師の技量を見極めるために敢えて難しいカット?を任せることもあるそう。それを上手くこなせるようなら、そのままスカウトという流れに進むこともあるとか。面白い。
何気なく僕らが初めて行った美容院。切ってくれたのはその店の店員ではなく、実は派遣美容師の方かも知れませんね。
カットモデルと美容師のマッチングサービスもあるらしい
さらに驚いたのは、こんなサイトがあること。
登録すると何ができるか
《美容師の場合》
☆ カットモデルの募集を当サイトに掲示できます!!
☆ 当サイトに登録されているカットモデルを検索し、コンタクトをとることができます!《カットモデル志望の場合》
☆ カットモデル募集中の美容師を検索して応募することができます!!
☆ カットモデルを探している美容師からスカウトがくることがあります!
BeauPlaceは、サイト内の全ての情報を無料で提供しています。
※ただし、モデル代または施術代に関しては、美容師とカットモデルの間で直接確認してください。
現在カットモデル数3930人 美容師数745人(2014/6/3時点)が登録しているようです。前述したように、美容師全体では48万人ほどなので、美容師内シェアは01%と全然なようですが。どうやら個人で運営されているのかな。
minimo(ミニモ)
別の事業者では、スマホアプリでこのようなマッチングサービスを提供しているところもあるようです。
こちらはどうやらmixiが運営しているみたい。テレビとかでも何度か取り上げられたみたいですね。
1.美容師とカットモデルになりたい人をつなぐ
美容師:カット・カラー・パーマなどのモデルを募ることができます。
カットモデル:最寄り駅やメニュー、料金など自分にあったモデルの種類を検索できます。2.メッセージ機能で日程調整などのやりとりが簡単
条件に合うカットモデル情報を見つけたら、アプリ内のメッセージ機能を利用してメッセージを送ることができます。日程調整も直接やりとりができるので簡単です。
こちらより引用
こちらは今年の1月にリリースされたようですが、すでにユーザーは20,000人超えとのこと。このアプリ以外にも似たような競合サービスアプリが乱立しているようです。
実は結構レガシーな市場なのかも
なんとなく美容師業界って若い方が多い気がしてたのですが(完全なるイメージだけど)、実は結構古い慣習が蔓延るレガシーな市場なのかもなぁ、っと話を聞いてて感じました。
もっとWeb系の見識のある方が参入すれば、一気に業界が変わるような気もしなくもないですね。鮮魚流通に革命を起こした八面六臂みたいなプレイヤーが出てきたら面白いなぁ、と髪を切られながら思ったのでした。ではでは!
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